【終了】三富の木でつくる 私だけの箸づくり

三富の恵みを伝え、活かし、繋ぐ

2022.10.23
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平地林の若返りのために伐採した三富の木をつかって、自分だけの天然木箸が手作りできる貴重な体験プログラムを開催します。

カンナや専用の治具をつかって丁寧に角棒を削り、自分の手にぴったりと合う長さや角度へ少しづつ調整します。
講師陣の「さんとめの木をいかす会」は、県内で活動をしている木材作家を中心とした木材クラフトのプロフェッショナル。三富の木のこと、木材の扱い方、箸づくりのポイントまで、頼れる講師陣にアドバイスをもらいながら、世界に一つだけの箸づくり体験を秋のくぬぎの森でお楽しみください。

三富の木を使った物づくり体験を通じ、三富の恵みを感じてみましょう。

【同時開催】〜三富の木をつかった作品展示会〜
当日は三富今昔村/くぬぎの森交流プラザにて、さんとめの木をいかす会の作品展示会も開催。
展示は自由にご覧いただけます。(展示作品は購入もできます)

歴史ある三富地域の農業と暮らし

三富今昔村のある三富地域は、江戸時代初期からはじまる三富新田に代表される「家屋、畑、平地林」がセットになった、短冊形の地割りが特徴です。
この平地林(雑木林)の木々の落ち葉で作った堆肥をつかった循環農法は、日本農業遺産にも認定された歴史ある場所の一つでもあります。

三富の平地林は、昔からこの農業を継続していく上で重要な役割を果たしてきたことに加え、地域の美しい自然景観や歴史・文化を育んできました。
しかし現在では、三富地域を取り巻く様々な要因で、開発・放置され姿を変えた平地林も少なくありません。

自然と人がともに生きる知恵と工夫で守られてきた三富の平地林や里山を将来にわたり引き継いでいくため、緑地保全を目的とした三富の間伐材を活用した箸づくりを開催します。

木を切ることが里山を守ること?

三富地域の住民は大きな恵みをもたらす平地林をヤマと呼んでいました。
平地林の落ち葉は堆肥に、切り落とした木は住宅の建材、家具、薪炭材として余すところなく利用されました。

多くの広葉樹は幹を切ると切り株から沢山の芽が伸び(萌芽)、三富の平地林では定期的に木々を伐採する萌芽(ほうが)更新で林の若返りを図ってきました。
樹齢50、60年の高齢木になると病気や立ち枯れが起こりやすくなるため、健全なヤマを守るためにも間伐は必要な再生方法だったのです。

ただ、近年では石化燃料や化学堆肥の普及により、利用されず荒廃した林も増加し、平地の若返りを図ることが急務となっています。

加工するのはくぬぎの森でもお馴染みの木々たち

さんとめの木をいかす会では、県内で活動をしている木工作家を中心に2006年から、三富地域の農家や地主の方々などからの支援、協力を得ながら平地林伐採木の有効活用の発信してきました。

伐採した木はすぐに加工できるわけでなく、1〜5年ほど乾燥させる必要があります。
乾燥させてからも丸太から板状にし、それらを更に細かく裁断して角棒に、表面を整え製材する工程を経て、やっと加工品が作れる状態になります。

今回はそんな貴重な自然資源をご用意いただきました。
木材の種類はコナラ、ケヤキ、リョウブなどくぬぎの森でもお馴染みの木々が並びます。
加工する前の木々はどんな姿だったか、ぜひ森の散策中に見つけてみてください。

体験教室は木々に囲まれたヤマの中

ウマと呼ばれる専用の加工台にまたがりながら木材を削っていく工程では、辺りに木の良い香りが漂います。

箸づくり体験中は、体中で三富の木々を感じていただけるように会場は村内HANAテラスとしました。
秋真っ盛りの心地よい風吹く森の中、森林浴をしながら木材クラフトをお楽しみください。

角棒を箸の形に削り出したら、刻印入れ(アルファベットのみ)または焼きペンで焼き文字を入れる名入れも施せます。仕上げに傷や汚れから箸を守るためのオイル塗りをして完成です。

【漆塗りのオプション】
ご希望の方には漆塗り仕上げのオプションもお選びいただけます。(別途費用を要します)
お預かりした箸を工房にて漆塗り加工後にご自宅へお届けいたします。
詳細については、当日ワークショップスタッフまでお問い合わせください。

開催概要

■開催日時
10月23日(日)
10:30〜16:00 (最終受付15:30)
※所要時間約60〜90分
※雨天決行 (雨除けテント設置)

■参加料金
1名様 3000円(税込)

・森へのご入場の際、別途里山の保全費をお願いしております。
・初めて来場の方には、1家族様に1冊「入村BOOK」200円(税込)をご購入いただきます。三富今昔村の成り立ちや、里山での楽しみ方を記載したものです。

■対象
小学生以上

■場所
三富今昔村 HANAテラス

■持ち物
・タオル
・水分補給の為の水筒

■参加方法
下記申込みボタンより各開催日の前日までにお申込みください。
(前日までの事前予約に空きがあれば、当日参加も受け付けます)

当日は、上記開催時間内に会場へお越しください。会場に到着された方から順にご案内いたします。
参加料金は体験会場にてお支払いください。

10月23日(日)[三富の木でつくる 私だけの箸づくり] のご予約はこちらから

・参加者お一人につき、お一人様分の体験料金をいただきます。
・森へご入場の際、大人の方には里山保全費(入村料)をお願いしております。
・混雑時には、駐車場や受付のご案内に時間がかかることがあります。時間に余裕を持ってお越しください。
・マスクを着用してご参加ください。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱がある方、強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方は、ご参加をお控えください。
・ご予約完了後、体験プログラム開催日3日前以降のキャンセルにつきましてはキャンセル料として体験費用全額を承ります。
・参加料金は、当日受付にてお支払いをお願いいたします。

※新型コロナウイルス感染対策に伴う行政からの要請や社会状況等により、突然の変更をする場合があります。あらかじめご了承ください。