【終了】落ち葉堆肥の土づくり＆野菜苗ポットづくり

世界の土壌問題

私たちの足元に広がる土壌はあらゆる生物や植物を支える基盤といえます。そして、健全な土壌は農業の生産にとっても必要不可欠なものです。しかし実際には、世界が抱える土壌問題は年々深刻化しています。
2015年にFAOが発表した「世界土壌資源報告」では、全世界の土壌のうち33％はすでに劣化しており、改善を試みない限り2050年には一人当たりの耕作可能地は90年前の4分の1になると警鐘を鳴らしています。
世界の土壌が抱える問題は、私たち人類にとって極めて重要な課題であり、楽観視できる状況ではないのです。
私たちは、こういった現状を知り、解決していくための具体的な行動に移していくことが求められています。

農園に行ってみよう！

三富今昔村では自社農園「石坂オーガニックファーム」で育てた旬野菜と、地元でとれた新鮮な食材を使った料理で、食を通じて環境を考えていただく“おいしい体験”を実施しています。
地域の風土に合わせて根付いてきた「固有種」と呼ばれる野菜を、日本農業遺産にも認定された伝統の「落ち葉堆肥農法」で、農薬・化学肥料を一切使用せずに栽培しています。
今回は特別に、なかなか入ることのできない農園に足を運び、農園スタッフから直接“命が宿る土”についての話を学びます。
参加の皆さんにも実際に土に触れてもらい、土の違いや、命が宿る土についてをご自身の手で感じていただきます。

落ち葉堆肥農法とは？

私たちは武蔵野の地で320年以上にわたって続けられてきた、「落ち葉堆肥農法」で野菜を育てています。

三富今昔村のある「三富新田」は、かつては火山灰土に厚く覆われ、作物が育ちにくい土地でした。
そこで江戸時代から平地林（ヤマ）を育て、木々の落ち葉を堆肥として畑に入れることで、土壌改良を行なってきた歴史があります。
いま私たちが美味しい野菜を収穫できるのも、くぬぎの森の自然の営みのおかげなのです。

生態系を大切にするこの伝統的な循環農法を実際に体験し「落ち葉堆肥」の土づくりに挑戦いただきます。日々畑の土や野菜と向き合っている農園のプロフェッショナルスタッフを講師に、土づくりの基本を体験しましょう。

自分でつくった命が宿る土と、その土を使った野菜苗ポットをお持ち帰りいただけます。
家庭菜園やベランダ菜園などに栄養たっぷりの土をご活用ください。

世界土壌デーの取り組み

世界土壌デーに向け各国で様々な取り組みが行われています。
詳細は世界土壌デーWEBサイトにてご覧ください。